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昨日に引き続きアンジュジアールの今日はチュボー家!

ノルマンディ地方の地酒であるカルバドスは、もともと農民が自家用に作って楽しむ酒で、主に自家消費用であまり外に出ることはなく、毎年造ってはいるものの、本業は酪農や他の農作物、民宿であったりして、副業でカルバドスを造っている場合も多く、ごく限られた量しか造っていないものも非常に多いのです。

しかし、熟成によりアルコール度数が下がる前に販売したい(40度未満になるとカルバドスとして販売できない)また、相続税の関係で、父が作ったカルバドスを息子が現金化したい、というような事まで地域の農業組合の世話人といった立場にあるアンジュ・ジアール氏に話が持ち込まれてくるのです。

アンジュジアール氏は、立場上、それぞれの農家のことを良く知っており、それら農民が造った自家製カルバドスを買い付け、ブレンドすることなくそのまま瓶詰を行い、又農家から直接その商品の話を聞き、詳細を裏ラベルに記しています。

こちらのチュボー家は、3代前からカルバドスに適したティレウーの地で良質のりんごと洋ナシを栽培、シードル、カルバドスを少量造っています。

Age Inconnuとは年齢不詳の意味。

公的に証明できる書類が無かったため表記出来なかったようですが
実際は1970年代に蒸留された古酒です。

一般的なメーカーのカルバドスとはまた一線を画す、そこには、ノルマンディーの土地・風土・農民が感じられる「カルバドスの原点」があります。

売れてしまったら2度と飲むことの出来ないボトルなのです。

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