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旅人の樹・・・

前回ご紹介したフランスニームの大金持ちボトラー、シャンタル・コンテ家のラムです。

酒名は、フランス語で「旅人の樹」という意味。

こちらはカリブ海マルティニーク島ラ・ファヴォリット蒸溜所で1998年に蒸留された優良原酒を2003年4月に瓶詰めした5年熟成です。

他にデパス蒸留所の原酒など、同じシリーズで以前はよくリリースしていました。

熟成年数が5年と侮ってはいけません、前回お伝えした通りシャンタルコンテ家はマルティニーク各蒸留所に強力な人脈を持っており、それを生かして優良原酒の中でも、さらに厳選された超優良原酒を購入することができるのです。

熟成感、まろやかさ、余韻、素晴らしい味わいです。

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9月19日敬老の日、第一回チョコレート検定を受けてまいりました!!!

先に申し上げますが私、資格主義者ではございません。
どちらかと言えば自分で店を持った今、資格なんて・・・と思っている次第であります(笑)

とはいえ、ディジェスティフをテーマにお店を始めてチョコレートとお酒のマリアージュが一番大事なのはそうなのですが、もう少し基本的で具体的な知識も深めたいなぁとも思っておりました。

そこで見つけたチョコレート検定!!

腰の重い自分に勉強させる良いきっかけを見つけました(笑)

かいつまんだ独学では解りづらかった主要品種の個性から製造工程のコンチングやテンパリングなどの細かな意味、モールドやシェルなどの製法、クーベルチュール、センターに使うガナッシュやプラリネなどの使い方、世界のチョコレート事情から歴史、アグロフォレストリーなど何から何まで基本的な事を改めて教本で勉強し直せたのでとても良い機会になりました。

これだけ言っておいて試験、思いきり落ちてたりして・・・(汗)

発表がこわい・・・

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貴族のラム!?

シャンタルコンテ家はフランスニームに本拠をもち、本業はワイン商。

フランスの名門で歴史ある家系であり、昔からの大金持ちで、敷地には広大な農園を始め、ゴルフコース、お城などがあり小さな町ならすっぽり入ってしまうような敷地を持っています。

そんな銘家なので、フランス本土以外にもマルティニック島など世界のフランス領の各地に強力な人脈を持っており、それを生かして各蒸留所の優良原酒の中でも、さらに厳選された超優良原酒を購入することができるのです。

約30数年ほど前にラムの取り扱いを開始。

直後に今となってはラム界の伝説、ラム・ラパランをリリースしました。

未確認余談情報ですが、マダムは日本びいきな方で、 日本文化にも造詣が深く、日本人が行くと歓迎してくれたり、南仏一帯のトヨタのディーラーなどもしているそうです。

そしてこちらのボトル、原酒はマリー・ギャラン島ビエール蒸溜所。

バーボン古樽による熟成でフィルター処理を施さずにブリュット・ド・フュ(カスクストレングス)でボトリングされた限定2000本。

オル・ダージュとは、フランス語で”年齢がわからないほど古い”の意味です。

アルコール度数を感じさせないコニャックと見紛うマロやかさで、激うまラムです (この言葉遣いでは貴族にはなれないなぁ・・・・笑)

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男爵のカルヴァドス・・・

原酒の厳選とそのブレンド比率はパトリック・ドゥ・ラドゥセット男爵によるものです。

このカルヴァドスは、連続式蒸留器(アルマニャックタイプ:alambic à Colonne)で蒸留し、まず新樽で熟成させてから古樽に移し替えてさらに熟成を行い、8年から15年熟成の原酒をブレンドしてつくられています。

非常に豊かな香り。

余韻は長くフルーティーで上品な樽香のバランスが絶妙な素晴らしい味わいの優良佳酒です。

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華やかな香りはNo’1 ‼

本格的に秋めいてきてdoux bar のメイン商品、熟成ラム、コニャック、カルヴァドスが本当に美味しく感じる季節になってまいりました。

本日はカルバドス界の長老イシドール・ルモルトン氏がオーナーであるルモルトン家のカルバドスです。

ルモルトンは、カルヴァドス・ドムフロンテ地区の極めて小規模なメゾンで、生産量もかなり少量。

カルヴァドスにはウイスキーのブレンデッドのように洋梨(ポワレ)のスピリッツをAOCの規定容量ブレンドすることが許されています。

ルモルトンは他のカルヴァドスに比べると、ポワレの割合が非常に高く、ポワレ80%、リンゴ20%を原料として造られるそうです。

数十年前にルモルトンに初めて出逢った時、この情報に懐疑的でありましたが、現当主のご夫婦自身がそう言っていたとの記述を見つけたので間違いないようです。

しかし確実にリンゴのニュアンスが感じられ、梨とリンゴの特徴が見事に溶け合っています。

香りは非常に華やかで、味わいは柔らか、甘さと酸のバランスが絶妙で最高に美味しく秋の夜長、熟成カマンベールとのマリアージュなどで最良のひとときを過ごせます・・・

写真は上から25y、1972、1978、1986、1987、ラルーテと現当主ご夫妻です。

ぜひどうぞ!

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doux bar お客様の投稿に出てきてとても気になり久しぶりに映画を見ました。

いや~、久しぶりに考えさせられる、考えることのできる最高の映画でした。

ポールハギスの脚本は素晴らしい、こんな凄いものが書けるなんて天才です。

未だ余韻というか、少ないながらも挿入されている音楽も非常に印象的です。

なぜ今まで観なかったのだろう・・・

細かい感想、批評は私のような素人がネットに流すなんておこがましいので避けますがバーテンダー的視点ですと、まずマリア・ベロ、映画コヨーテアグリーで気丈な女性バーオーナーを演じていましたが今回も負けず劣らずでお元気そうでなによりです。

そしてバーでエイドリアン・ブロディとモラン・アティアスがリモンチェロをあおるシーンがありますが非常に印象的で美味しそうで堪りません。

しかしバーテンダー的にはこのバーの名前が引っかかるのですがその名もアメリカーノ、場所はイタリアです。

イタリアでアメリカーノといえばやはりイタリア生まれで100年以上も前に生まれたといわれる歴史あるスタンダードカクテル、その名も『アメリカーノ』。

あるイタリア人がアメリカ人ジャーナリストの為に創作したとされ、劇中のエイドリアン・ブロディもアメリカ人役・・・

飲んで欲しかったなぁ・・・(笑)

長文失礼しました・・・興奮してしまい・・・

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コートのようにほっこり暖かい感じのするウイスキー・・・

バーバリー社のイメージに合ったウイスキーをとグラスゴーのバーンスチュワート社(Burn Stewart&Co.Ltd.)に依頼して製造されました。

90年代前半に日食さんの取扱いで流通していた現在終売ボトルです。

スチュワート社所有ディーンストンなどハイランドモルトを中心に12種類以上がブレンドされています。

ラインナップとしては、12年、14年、15年、17年、20年、27年がありました。

今となっては日食さんは2016年、スチュワート社も南アフリカの巨大飲料会社Distell(ディステル社)に2013年買収され無くなってしまいました。

心に沁みる優しいウイスキーです・・・

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あまりに皆さまFBなどにアップされるのでblogでは大した話題ではないと一瞬投稿躊躇いたしましたが波に乗り遅れず行って参りましたとの事でウイスキーマーケットでございます。

しかもdouxbarはフレンチ系スピリッツがメインでモルトはそんなに揃えていないのですがこれも一つの勉強でございます。

しかしやはり昨今のウイスキーのプライスは異常ですね・・・

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コニャックに関する法律を変えさせるほどの優良酒!!!

社名にあるA・Eは、創業者、アメデ・エドワール・ドールのイニシャル。

商品を全てナンバーで表示するのは創業者が競走馬が好きで所有し、活躍したそれぞれのゼッケンに由来するそうです。

1858年にジャルナックにて創業、紆余曲折あり休眠状態だったドール社を1980年代初頭現社長ジャック・リヴィエールによって買い取られました。

この会社の凄いところは19世紀初頭からの超超希少古酒コニャックを多量に所有しているところです。

コニャックは法律上アルコール度数40%未満はコニャックとしては発売することは出来ません。

コニャックは熟成の仕方によりますが年間1%弱ほどアルコール度数が下がるため超熟成古酒は40%を下回ってしまうことがあり販売出来ません。

しかしあまりの超優良希少古酒のストックゆえAEドールの為だけに法律を変更、40%以下でも販売ができる唯一のコニャックメーカーです。

左からNo’6.7.8. 35,40,45年熟成品です。