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イタリア・ジェノヴァに本拠を構えるウイスキーのボトラーとして有名なイタリアのヴェリエ社。

同社は、オーナーのルカ・ガルガーノ氏の持つ、蒸留所とのコネクションを利用し多くの良質な樽を発売しておりウイスキーからワインまで幅広く酒類を輸入販売している著名なインポーターです。

この原酒は、あのイタリアのカポヴィッラ氏と共に2006年にグアドループで見つけたもので、中身は1995年に蒸留され2008年にカスクストレングスでボトリングされました。

裏ラベルに蒸留はPetit Bourgと記載がありますがその場所にある蒸留所といえばモンテベロ、そこの原酒なのかな。

イタリアのボトラーはいつも個性的で芸術的なラベルで見ているだけでワクワクいたします。

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シルバーシールは、今は存在しないイタリアのインポーター・セスタンテ (Sestante)の流れを汲むボトラー。
スコットランド・グラスゴーに本拠を構えていますが、その生産本数の少なさからほぼ全てがイタリア国内で流通しているようであります。
リリース自体が非常に少なく、その存在自体が謎めいているボトラーで、熱狂的ファンも多いボトラーです。
他では見られないボトル形状やセンス溢れるラベルは注目度抜群です。

写真は上から今は蒸留を停止したガルデル蒸留所の1977の原酒を32年熟成、通常ボトラー物は数年間グアドループ島で熟成され、その後ヨーロッパにて熟成されるか瓶詰めされるものが多いのですが、このラムは30年以上もグアドループにて熟成された、大変珍しいものです。

真ん中はグアドループのBellevue蒸留所の1998年の原酒で13年熟成。

下も同蒸留所の1998年の原酒で17年熟成物です。

ラベルを見ているだけでも何だかワクワクしてきます(笑)

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ウイスキー鑑定家のバイブル、『ザ・モルト・ウィスキー・ファイル』の著者として知られるロビン・トチェック氏によって、1995年創業。
同社の主力商品である「ロウカスク」シリーズは、澱(沈殿物)も含めて、そのままの状態でボトリングしたシリーズ。
「樽出しのシングル・モルトが本来持っている深さを、あるがままに味わっていただきたい」という彼の哲学により、着色や冷却濾過を一切行わないことをポリシーとしています。

日本に来日された時、テイスティング会場でお会いした事がありますが気さくなという感じを超えて「ひょうひょう」といいますか、「とぼけた!?」感じの印象をもった紳士であったのを記憶しております(笑)

グアドループ産の原酒を1998年 3月蒸留、2015年 4月瓶詰した17年熟成。
瓶詰本数たった232本の品物でございます。

ちなみにロウカスクシリーズではコニャックもリリースしており、こちらも相当美味しいです。
もちろん、どちらも当店にございます。お試しください。

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サマローリブランドはイタリア、ブレンシア市の酒商で、オーナーのシルヴァーノ・S・サマローリ氏が、自分の厳しい鑑識眼で選んだモルトをリリースするため1968年にスタート。
シングルモルトの取り扱いで有名で、またこだわりのボトラーとしても有名であり、アトリエを思わせる事務所でサマローリ氏自身がラベルもデザインしたりもするようです。

写真は左はサマローリからグアドループ産のラムが初めてリリースされた1998年蒸留2008年ボトリングの約10年熟成。

もう一方も1998年蒸留、2009年にスコットランドでボトリングされたとラベルに記載がありますね。
「イエモン」とは、勿論とあるお茶の銘柄から取られたわけでなく(笑)、奴隷が主人に対して 「Yes Man」と言った言葉が変化したものが付けられた名称のようです。

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ウィリアムケイデンヘッド社はG&M社と並ぶ老舗のボトラーズ。

1842年にスコットランド・アバディーンで設立。
キャンベルタウンのスプリングバンク蒸留所と同資本で経営され、ケイデンヘッド社のヘッドオフィスもキャンベルタウンにあります。

冷却濾過により取り除かれてしまうウィスキーの旨みを残す為のノンチルフィルタリングや、樽出しの度数をそのまま味わう為のカスクストレングスといった、現在では主流となっているボトリングの先駆者です。

そしてこのガルデル蒸留所はフランス領グアドループ島の90年代まで稼働していた今は製糖機能のみを残した閉鎖蒸留所であります。

その貴重原酒の1982年ヴィンテージ、しかもシングルモルト同様、色の調整の為の添加物を一切使用せず低温フィルターも使用していない加水調整もしていない樽だし瓶詰めのカスクストレングス!!!

試さない手はないですね(笑)

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言わずと知れた大御所ベリー・ブラザーズ&ラッド社でございます。
そもそもの生業はワイン商でありましてイギリス王室御用達も受けている17世紀から続くロンドンの老舗酒商です。
ワインに限らず勿論モルトウイスキー、ラムにジンなど幅広く取扱いしています。

そしてこちらはカリブ海フランス領グアドループ島の原酒を樽で購入し、本国UKで15年寝かせたものでカリブのものとはまた違う熟成感を味わえる逸品です。

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ご存知ですか?

モルトの世界ではとても有名なボトラーズブランドが軒並みフレンチ系ラムもリリースしていることを・・・

BBR・ケイデンヘッド・ダンカンテイラー・ブラッカダー・シルバーシール・ムーンインポートにサマローリなどなど・・

これからdoux barのボトラーズラムを少しずつご紹介させて頂きますね。

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フランス語で「Pere」は神父・父という意味 「ラバ神父」という名のラムであります。

カリブ海フランス領マリーガラント島のラムで、この島では未だ刈り取ったサトウキビを運ぶのは水牛に引かれた荷車を使うなど小さくてほのぼのとした田舎の島でございます。

さらにラムの仕込み水には雨水をそのまま使用、製造中もおじさんが手やその辺の棒でぐるぐるかき回してたりと、19世紀のような作業をそのまましていると話題、逸話の多い蒸留所でありますが、それが数字や既成概念にとらわれない味わいに加味しているようで非常に美味しいと熱狂的なファンが多く、デーブ・ブルーム氏が著書『RUM』の中で「クリーン&ヘビー、リスペクト」と絶賛し、 その後「漫画レモンハート」に取り上げられたりもいたしました。

ストレートな味わいのブランも人気ですがそれをさらに熟成させたこの1985、試さずにはいられませんね(笑)

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カリブ海フランス領グアドループの“ドメーヌ・ド・クルセル”はかつて最上級のラムを生産していた今は亡き幻の蒸留所であります。

当初の蒸留所は1964年閉鎖、しかしその後当時のオーナーであったアメデ氏はサント・マルト蒸留所へ蒸留器を移設して、いつまでかは分かりませんがラムを生産していたようであります。
原酒は1998年頃までグアドループで保管されていたようでありますが、どういう経緯かその後、樽はお隣マリーガラント島へ移送されさらに熟成を続けているところを発見されました。

1972年蒸留2011年瓶詰39年熟成であります。

モルトと違いカリブ海周辺ではその熱い気候からエンジェルシェアが年間7~10%あります。(モルトは2、3%)
もし100樽あったとしたら15年の熟成で約20樽ほどに減少してしまうのです。
なのでフレンチラムの世界では20年クラスの長熟ものでもなかなか目にすることはできません。

いかに39年熟成が凄いことかわかります。

奇跡との出会い、いかがですか。