タグ: 9.ラムボトラー

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スプリングバンク創業者一族、そしてブルイックラディ立上げの一人であるゴードン・ライト氏がオーナーのイギリスのボトラー。

氏は90年代にはスプリングバンク蒸留所と姉妹会社・ケイデンヘッド社の取締役で営業を担当しており、その後、ロンドンのラ・レザーブ社、マレイマクデビット社、ブルイックラディ蒸留所の取締役を経てアルケミスト社を立ち上げるという、生粋といいますか生え抜きのモルト業界人でございます。

そんなお方がモルト以外に吟味、厳選してリリースしたボトルがこちら。

アルケミスト・ガルデル 1998 10年でございます。

またもや停止したガルデル蒸留所でありまして1998年蒸留2008年瓶詰でございます。

これだけ選択眼の厳しいボトラーに選ばれるというのは、蒸留所停止後、原酒が多量に放出された事を差し引いてもいかに品質の高い原酒であるかということが理解できます。

このボトルも6、7年程前にリリースされもうほとんど目にすることは出来ません。

オープンしたばかりの doux bar には新品がございますよ(笑)

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イタリア・ジェノヴァに本拠を構えるウイスキーのボトラーとして有名なイタリアのヴェリエ社。

同社は、オーナーのルカ・ガルガーノ氏の持つ、蒸留所とのコネクションを利用し多くの良質な樽を発売しておりウイスキーからワインまで幅広く酒類を輸入販売している著名なインポーターです。

この原酒は、あのイタリアのカポヴィッラ氏と共に2006年にグアドループで見つけたもので、中身は1995年に蒸留され2008年にカスクストレングスでボトリングされました。

裏ラベルに蒸留はPetit Bourgと記載がありますがその場所にある蒸留所といえばモンテベロ、そこの原酒なのかな。

イタリアのボトラーはいつも個性的で芸術的なラベルで見ているだけでワクワクいたします。

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シルバーシールは、今は存在しないイタリアのインポーター・セスタンテ (Sestante)の流れを汲むボトラー。
スコットランド・グラスゴーに本拠を構えていますが、その生産本数の少なさからほぼ全てがイタリア国内で流通しているようであります。
リリース自体が非常に少なく、その存在自体が謎めいているボトラーで、熱狂的ファンも多いボトラーです。
他では見られないボトル形状やセンス溢れるラベルは注目度抜群です。

写真は上から今は蒸留を停止したガルデル蒸留所の1977の原酒を32年熟成、通常ボトラー物は数年間グアドループ島で熟成され、その後ヨーロッパにて熟成されるか瓶詰めされるものが多いのですが、このラムは30年以上もグアドループにて熟成された、大変珍しいものです。

真ん中はグアドループのBellevue蒸留所の1998年の原酒で13年熟成。

下も同蒸留所の1998年の原酒で17年熟成物です。

ラベルを見ているだけでも何だかワクワクしてきます(笑)

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ウイスキー鑑定家のバイブル、『ザ・モルト・ウィスキー・ファイル』の著者として知られるロビン・トチェック氏によって、1995年創業。
同社の主力商品である「ロウカスク」シリーズは、澱(沈殿物)も含めて、そのままの状態でボトリングしたシリーズ。
「樽出しのシングル・モルトが本来持っている深さを、あるがままに味わっていただきたい」という彼の哲学により、着色や冷却濾過を一切行わないことをポリシーとしています。

日本に来日された時、テイスティング会場でお会いした事がありますが気さくなという感じを超えて「ひょうひょう」といいますか、「とぼけた!?」感じの印象をもった紳士であったのを記憶しております(笑)

グアドループ産の原酒を1998年 3月蒸留、2015年 4月瓶詰した17年熟成。
瓶詰本数たった232本の品物でございます。

ちなみにロウカスクシリーズではコニャックもリリースしており、こちらも相当美味しいです。
もちろん、どちらも当店にございます。お試しください。

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サマローリブランドはイタリア、ブレンシア市の酒商で、オーナーのシルヴァーノ・S・サマローリ氏が、自分の厳しい鑑識眼で選んだモルトをリリースするため1968年にスタート。
シングルモルトの取り扱いで有名で、またこだわりのボトラーとしても有名であり、アトリエを思わせる事務所でサマローリ氏自身がラベルもデザインしたりもするようです。

写真は左はサマローリからグアドループ産のラムが初めてリリースされた1998年蒸留2008年ボトリングの約10年熟成。

もう一方も1998年蒸留、2009年にスコットランドでボトリングされたとラベルに記載がありますね。
「イエモン」とは、勿論とあるお茶の銘柄から取られたわけでなく(笑)、奴隷が主人に対して 「Yes Man」と言った言葉が変化したものが付けられた名称のようです。

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ウィリアムケイデンヘッド社はG&M社と並ぶ老舗のボトラーズ。

1842年にスコットランド・アバディーンで設立。
キャンベルタウンのスプリングバンク蒸留所と同資本で経営され、ケイデンヘッド社のヘッドオフィスもキャンベルタウンにあります。

冷却濾過により取り除かれてしまうウィスキーの旨みを残す為のノンチルフィルタリングや、樽出しの度数をそのまま味わう為のカスクストレングスといった、現在では主流となっているボトリングの先駆者です。

そしてこのガルデル蒸留所はフランス領グアドループ島の90年代まで稼働していた今は製糖機能のみを残した閉鎖蒸留所であります。

その貴重原酒の1982年ヴィンテージ、しかもシングルモルト同様、色の調整の為の添加物を一切使用せず低温フィルターも使用していない加水調整もしていない樽だし瓶詰めのカスクストレングス!!!

試さない手はないですね(笑)

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言わずと知れた大御所ベリー・ブラザーズ&ラッド社でございます。
そもそもの生業はワイン商でありましてイギリス王室御用達も受けている17世紀から続くロンドンの老舗酒商です。
ワインに限らず勿論モルトウイスキー、ラムにジンなど幅広く取扱いしています。

そしてこちらはカリブ海フランス領グアドループ島の原酒を樽で購入し、本国UKで15年寝かせたものでカリブのものとはまた違う熟成感を味わえる逸品です。

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ご存知ですか?

モルトの世界ではとても有名なボトラーズブランドが軒並みフレンチ系ラムもリリースしていることを・・・

BBR・ケイデンヘッド・ダンカンテイラー・ブラッカダー・シルバーシール・ムーンインポートにサマローリなどなど・・

これからdoux barのボトラーズラムを少しずつご紹介させて頂きますね。

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記念すべきブログスタートして初めてご紹介する1本。

このボトルしかないと思いました。

マルティニーク島のサンリュス蒸留所産のアグリコールラムで南フランス、ニームのシャンタル・コント家がボトリングしたもの。
現在その蒸留所は閉鎖されています。
1977年蒸留の原酒のみを厳選して、20年以上フランス・リムーザン産のホワイトオークで熟成させています 。
マルティニーク島産の傑作かつ逸品のラム。

全く棘のない舌触りから始まりスムースでありながら非常に重厚感あるバランスの良い味わい
まるで上質なコニャックのよう・・・。

ここから自分のお酒への趣味、嗜好、方向性の礎が築かれていったのだなぁとバーを開店した今になり改めて思い返し考えさせられる1本です。

お恥ずかしながら若かりし頃の僕は、もうすでにお酒を扱う仕事に従事していながらお酒を致陶酔飲料、高揚してプラスαを楽しむためのもの、という域を脱しておらずお酒に向き合い味わい楽しむなどとは程遠い状態でありました.
ウイスキー、ブランデーでしたら仕事がらボチボチ高級酒を飲ませて頂くこともありましたし、そこには幅広い世界、深い歴史があることも少なからず認識しておりましたが当時のラムなんて一気飲みするテキーラと同扱い、コーラで割るマイヤーズラムぐらいの知識しか持ち合わせておりませんでした。

そんな若者が飲んだこのボトル

今思えば衝撃的という表現なのだと思いますがその時はただただ美味しいと思いました・・
こんなに飲みやすいハードリカーのお酒があるのかと・・・
しかも軽んじていたラムだなんて・・・・

世界はまだまだ広いのだなぁと、ウイスキー、ブランデー以外にもこれだけのクオリティーのある製品を作る世界があるのだと少しゾクッとしたのを記憶しています。

このボトルに出会ってからフレンチラムに着目しはじめ、甘党だったことも手伝い同じフランスのコニャック、カルヴァドスへと興味を広げていった・・・・・

という思い出深い1本であります。

今はもうなかなかバーでも見れないボトルになってしまいました。

しかしダメな当時の自分でも一つ誉めてあげれることがあります。
薄給の中、将来の自分のバーを見据えていたのか数本このボトル購入しておりました。
えらい!当時の自分(笑)

オープンしたてのdouxbarでは現時点2016年5月、数本在庫ございますのでぜひお試しくださいませ。