タグ: 2.ラムマルティニーク

もうすでにSNS上で入荷したとたくさん見かけますね(笑)

当店ももれなく入荷いたしました~(笑)

・酒のKINKO鹿児島
・Bar lamp銀座
・Rum&Whisky京都
・Bar Rummy博多

のコラボスペシャルボトリング!

しかもトロワリビエール個人店へのプライベートボトリングは日本初!!!

久しぶりに楽しみでワクワクするボトルでございます(笑)

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坊やには飲めない!?

フランス・ブルディヨン社の経営するマルティニークでも大手の蒸留所です。

高温のカリブ海マルティニーク島では古いヴィンテージ、まして70年代となるととても貴重です。

モルトと違いカリブ海周辺ではその熱い気候からエンジェルシェアが年間7~10%にも上ります。(モルトは2、3%)

100樽仕込んだとしても15年程の熟成で約20樽ほどに減少してしまうのです。

更にその分熟成も3倍早いと言われており、フレンチラムの世界では20年クラスの熟成物でもなかなか目にすることはできません。

更にこちらのラマニー、以前の投稿でもお伝えしましたがガンダムで作中、シャア・アズナブルがバーでラ・マニーを飲む描写があったことからラム愛好家にはシャアラムとして有名、人気です。(1979ではありません)

そしてそのバーでラマニーを飲みながら政権放送を見てシャアが放った有名な言葉が・・・

『坊やだからさ・・・』

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70年代流通の激レアなマルティニークラム!

1755年にフランス・ボルドーで設立されたリキュールメーカー・マリーブリザール社の傘下ブランドのラムです。

詳細は定かではないのですがマルティニークの首都フォート・ド・フランスにあったウイリアム・チャールストンは1905年に発足し、 1980年代初頭に停止されたようです。

オールドボトルの市場ではなかなかラムは出てこなく、まして珍しいマルティニーク島産の熟成ラムはとても貴重、激レアです(笑)

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アイヨグループ傘下の蒸留所で今はシモン蒸留所より原酒の供給を受けておりますが非常に熟成に力を入れ変化を見せる銘柄であります。
アグリコールラムでは珍しいシェリー樽フィニッシュのボトルやアイラ原酒を瓶詰したボトラーものの銘柄スモークヘッドの樽をフィニッシュに使用したボトルなど色々と革新的な銘柄をリリースしております。

そしてこのブラン2000であります。

ただ作ってすぐに瓶詰めされる他のブランとは違います。
2000とヴィンテージの入ったブランは4年間ステンレスタンクの中で少しずつアルコール分を飛ばし、加水量をギリギリまで減らしてラム本来の香りを損ねることなく度数を下げ、最後の加水による度数調整もほとんど行わず通常の4~8倍の時間をかけて自然にアルコール度数を下げて瓶詰めした手間ひまかけたものであります。

アグリコール本来のエキス分、甘味が非常に豊かなブランです。

これで飲むアグリコールラムカイピリーニャは夏にもってこいで最高です。

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直訳すると三本川、自社の敷地に流れている3本の川に由来するお名前です。
現在はやはり変革の波に逆らえずフランス・ブルディヨン社の傘下経営となり蒸留所は稼働を止め、同グループ、ラ・マニー蒸留所で生産されています。

ですが旧蒸留所より蒸留塔などの設備をそのまま移設、その蒸留塔でそのままトロワリヴィエールだけを生産しておりますので、品質変わらずただ場所が変わっただけとも言えるかもしれません。

そしてこの1996年でございます。

この年にマルティニークはAOCに認定されました。

ボトルの包装も紙箱から立派な木製円柱型へ変更。
ラベルの赤色系(97以降青っぽくなった)の温かみも良く、なんだか色々トロワリヴィエールも変革、気合いを入れてきているのかなぁと考えた思い出あるボトルであります。

ですがその後トロワリヴィエールは蒸留所の閉鎖、吸収、熟成庫の大火事など、比べ物にならない受難、気合いを入れ直さなければならなくなる出来事が待ち構えていたのですが・・・

モルトラヴァ―からも人気の高い銘柄

旧蒸留所産のAOC初認定ヴィンテージ、いかがですか

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1845年よりマルティニーク島でラムを生産している蒸留所であります。
J.Mとは創業者ジャン・マリー・マルタンのイニシャルです。
現在はやはり時代の波には逆らえず、クレマンやサン・エティエンヌなどを傘下に持つアイヨグループの経営です。

JMの最大の特徴は3つ「長期熟成」「徹底した熟成庫の温度管理」「加水をしない(カスクストレングス)」であります。

J.Mはビンテージラムを多くリリースしておりますが、この3つのの特徴によりビンテージ毎に異なる味わいをダイレクトに感じてもらえるよう考えているようです。

上記によりモルトファンも多い銘柄です。

ただ裏話として現地のある他蒸留所の方に伺ったところ熟成庫の温度管理はそのうちAOCに引っかかるんじゃないかなぁとも言っておられましたが・・・

写真見ずらくて申し訳ありません。
自身の確認も含めて並ばせて頂きました(汗)

左から1989、90,91、94、95、96、99、2000、01、02、03~05マルチミレジムになります。
ボトルによりますが10~15年熟成です。

ヴィンテージごとの味の違い、試してみませんか

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1887年医師であり当時ル・フランソワの村長だったオメール・クレマンが土地と工場設備を購入したのがクレマンの始まりです。

順調に業績を伸ばしフランス本国に初めてラムを輸出したり並行して炭酸飲料の会社を運営するなどマルティニークで最も競争力のある蒸留所の1つになりましたが盛者必衰ということなのでしょうか、段々と立ち行かなくなり1987年クレマン家は領地とアビタシオン、蒸留所とストック、ブランド名をアイヨ・グループへ売却いたしました。

現在はシモン蒸留所より原酒の供給を受けています。

その栄華残すエピソードにクレマン家のアビタシオン(領主の館)は当時のままに残されているため島を代表する観光スポットの1つとなっています。

さらにクレマン邸は1991年フランス国定文化財に認定。

同年には当時のアメリカの大統領ブッシュとフランスミッテラン大統領の対談も行われ、年間10万人の観光客が見学に訪れるそうです。

写真は左が1976右が1952です。
説明不要のヴィンテージプレミアムラムでございます。

時の流れに想いを馳せて噛みしめて飲むのっていいですよね。

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Jバリーとは創業者ジャック・バリーのお名前です。

彼はマルティニーク島において純粋なサトウキビジュースからラムを生産することを始めた最初の生産者の一人といわれています。

さらにアグリコール製法だけでなくラムをオーク樽で熟成させることを始めたり当時まだ希少であった独創的な三角型や四角形の瓶を使用し良質のラムができた年にヴィンテージをつけた最初の人間であるともいわれ、彼はまさに熟成アグリコールラムの創設者ともいえます。

ですが1987年突如蒸留を停止

現在はフランス・バーディネ社のセント・ジェームス蒸留所でブランド名、蒸留所設備、レシピ、職人、サトウキビ農園の全てを引き継いでJ・バリーを作り続けております。

現在蒸留所跡はバナナ農園になっており建物も残っていないそうです。

ということで写真の1982年です。

本来のJバリー蒸留所で作られた貴重な原酒ということになります。

よろしければお試しください。
勿論その他ヴィンテージももございます。

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1902年 マルティニークのモンターニュ・プレの大噴火により農園も砂糖工場も壊滅的な被害を受けるもビクター・デパズによって再建されました。
一つだけ良かったのは噴火により火山灰地質となったため表面は水はけが良く地中に良い水が溜まってミネラル分が豊富になり、とても良質なサトウキビが出来るようになりました。

ちなみにその噴火で元々の首都サンピエールも壊滅。
今のフォールドフランスに移動いたしました。

現在はディロン同様フランス・バーディネ社の傘下に入り世界的なブランドの地位を確立しています。

写真は左がキュヴェ・ドゥ・センテナリー・XO
2002年に蒸留所創業100周年を記念してリリースした限定ボトル

右がグランリザーブXO
オーク樽12年間熟成させたものです。

どちらもラムかコニャックか分からなくなるくらい(笑)
上質な飲み心地であります。

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マルティニークの首都フォールドフランスにあった蒸留所です。

現在はフランス・バーディネ社の経営となっており、手元の資料が確かなら2006年に稼働を停止しており、同じグループ経営のデパス蒸留所より原酒の供給を受けています。

以前はマルティニークを代表する銘柄の一つとしてよく目にいたしましたがインポーターさんなどの関係なのでしょうかVSOPかシガーリザーブをたまに見るぐらいになってきた感じであります。

写真は左がオルダージュXO

右が1998・カラフェ・10年熟成
ディロン蒸留所で、非常に出来の良かったヴィンテージ、1998年を特別限定で製品化したもので2009年頃流通しておりました

やはりどちらも中々目にしなくなってしまいました。
2006年停止が本当ならディロンの流通が少ない今、本当のディロンの原酒を飲める少ない機会かもしれません。

開店したての doux bar ではまだ未開封でどちらもございます。

よろしければお試しください。