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飲む方にはラッキー!?

この原酒はカルバドス・ペイドージュ地区にある生産者ですが、AOCの規定であるアルコール40%を割り込んでしまいました。

本来であればブレンド商品などに回されるのですが、十分な資質を備え、余りにも素晴らしい出来だったため、品質がさらに完璧な状態になるまで大事に熟成され、ここに商品化されたものです。

度数規定に満たないためカルバドスと名乗ることができず、やむを得ずオードビー・ド・シードルとしてのリリースになりました。

「マルキ・ド・サン・ルー」はノルマンディ地方を題材にした小説に登場する、ペイドージュ地方をこよなく愛した主人公の名前。

カルヴァドス界の名士、あのクリスチャン・ドローワン氏がプロデュースを手掛け、品質はお墨付き!!!

少し度数が足りないだけで、40年というカルバドスでも滅多にお目にかかれない長期熟成品をお手頃に味わえるのはラッキーです(笑)

1954年フィリップ・ビズアールが、16~17世紀に起源を持つ豪華なシャトー買い取り、蒸留所を立ち上げたのが歴史の始まりです。

彼はひたすら最上のカルバドスを造ることに邁進、独特で魅力的なボトルデザインの採用や、非常に厳選されたレストラン、ホテル、酒販店の顧客に対してのみ商品を販売する戦略で、ブランドの評価を確立しました。

各都市を代表する5つ星ホテルなどでハウスカルバドスとして取り扱いや、世界中のコンクールで数々のメダルを受賞しています。

しかし後継者のいなかったフィリップ・ビズアールは1988年、アッフェントランガー家にシャトーを売却します。

現在は同家により更なる飛躍、発展をとげペイドージュ地区でも2番目の生産量を誇る名門シャトーに成長しています。

このロイヤルは秘蔵中の秘蔵酒で、セラーマスターが試飲をした際、とてつもない可能性を秘めていると感じた原酒を他の樽から切り離し、特別に熟成させたという究極のカルヴァドス!!!

最低でも30年の熟成を経た古酒で、レギュラーラインナップでは最高級の商品です・・・

カルバドス界のルロワ⁉

1889年に創業

ペイドージュにてカルバドスとシードルを作るプロプリエテールです。

現オーナーは、最初に事業を興した当主の孫娘にあたるアガテ・レタリー女史。

現在では、自社畑にて17種類のりんごを栽培しており、そのすべてがフランス政府からの有機認証を取得しています。

キュヴェ・ヴィクトールはレギュラーラインナップ最高峰!

熟成年数30年超!!!

1200リッターの大樽で熟成した後、400リッターの樽に移し変えて長期熟成したものです。

最初から最後まで美味しいバランスの良い逸品です。

沈没船から⁉・・・

モラン社はフランス・ノルマンディで1889年に創業した歴史のあるカルバドス生産者。

アンセストラルは40~50年熟成のモラン最高級品でバランスのとれた香り、味わいです。

明かに他の商品とは違う佇まい、ネックに掛かるラベルがないともう何だか分かりません・・・(笑)

ボトルを覆っているものはカビが付着しているという説と何かの繊維だという説のの2つございます。

どちらにしても風格ありありです・・・

まるで沈没船から引き揚げたかの様なこのボトルを目の前に飲むだけで引きずり込まれますね(笑)

信念の継承・・・

ロジェグルー社は、カルバドスの最上級品を産出するベイ・ドージュ地区のほぼ中央、オルベック村の優良生産者。

1850年よりピエール氏のクオリティーに徹するという信念、鉄則の下、カルバドスを世に送り出しています。

1893年にはフランス・リジューで行われた農業コンクールで金メダルを受賞!

そして跡を継いだ息子のレオン氏は1900年に酒蔵を開設

さらにその息子のロジェ氏の代になった頃、祖父ピエール氏、父レオン氏が残した超優良カルバドスによって世界的に一挙に名声が高まりました!!!

1950年には本格的な蒸留所も開設しています。

アンセストラルはグルー家の最高級品であり熟成年数は最低でも50年以上から使用!

なんと祖父ピエール氏時代の原酒もなのです!!!

王道カルバドス・・・

アドリアン・カミュ家は16世紀以来カルバドスを自家蒸留している名家。

ウール県ブーズヴィル町近くにドメーヌ・ド・セマインヴィーユという自家農園を所有しており製品は全てカルバドス・ペイドージュAC規格品

リンゴの収穫時のみ臨時の手伝いを頼むが、それ以外は全て家族が手作業で行っています。

ラルーテとは稀なや希少品という意味。

最低50年以上、古いものでは100年以上熟成をかけた原酒をブレンドし平均熟成年数なんと70年!!!

希少な同社最高級品、秘蔵品です・・・

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昨日に引き続きアンジュジアールの今日はチュボー家!

ノルマンディ地方の地酒であるカルバドスは、もともと農民が自家用に作って楽しむ酒で、主に自家消費用であまり外に出ることはなく、毎年造ってはいるものの、本業は酪農や他の農作物、民宿であったりして、副業でカルバドスを造っている場合も多く、ごく限られた量しか造っていないものも非常に多いのです。

しかし、熟成によりアルコール度数が下がる前に販売したい(40度未満になるとカルバドスとして販売できない)また、相続税の関係で、父が作ったカルバドスを息子が現金化したい、というような事まで地域の農業組合の世話人といった立場にあるアンジュ・ジアール氏に話が持ち込まれてくるのです。

アンジュジアール氏は、立場上、それぞれの農家のことを良く知っており、それら農民が造った自家製カルバドスを買い付け、ブレンドすることなくそのまま瓶詰を行い、又農家から直接その商品の話を聞き、詳細を裏ラベルに記しています。

こちらのチュボー家は、3代前からカルバドスに適したティレウーの地で良質のりんごと洋ナシを栽培、シードル、カルバドスを少量造っています。

Age Inconnuとは年齢不詳の意味。

公的に証明できる書類が無かったため表記出来なかったようですが
実際は1970年代に蒸留された古酒です。

一般的なメーカーのカルバドスとはまた一線を画す、そこには、ノルマンディーの土地・風土・農民が感じられる「カルバドスの原点」があります。

売れてしまったら2度と飲むことの出来ないボトルなのです。

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農協の世話役さん!?

ノルマンディ地方の地酒であるカルバドスは、もともと農民が自家用に作って楽しむ酒で、主に自家消費用であまり外に出ることはなく、毎年造ってはいるものの、本業は酪農や他の農作物、民宿であったりして、副業でカルバドスを造っている場合も多く、ごく限られた量しか造っていないものも非常に多いのです。

しかし、熟成によりアルコール度数が下がる前に販売したい(40度未満になるとカルバドスとして販売できない)また、相続税の関係で、父が作ったカルバドスを息子が現金化したい、というような事まで地域の農業組合の世話人といった立場にあるアンジュ・ジアール氏に話が持ち込まれてくるのです。

アンジュジアール氏は、立場上、それぞれの農家のことを良く知っており、それら農民が造った自家製カルバドスを買い付け、ブレンドすることなくそのまま瓶詰を行い、又農家から直接その商品の話を聞き、詳細を裏ラベルに記しています。

こちらのスヴィニー家は農家でありながら、民宿も経営しており、本来宿泊客に飲んでもらうための、まさに地酒カルヴァドスです。

一般的なメーカーのカルバドスとはまた一線を画す、そこには、ノルマンディーの土地・風土・農民が感じられる「カルバドスの原点」があります。

売れてしまったら2度と飲むことの出来ないボトルなのです。

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連綿と続ける凄さ・・・

ペイドージュ地区に約27haの畑を持ち、その収穫からボトリングまで全てをデュポンファミリーが管理している家族経営のブランド(プロプリエテール)です。

デュポンブランドとして世界に向け正式に立ち上げたのは1980年、3代目当主のエティエンヌ・デュポン氏。

ですが1代目からカルヴァドスを造り続けており現当主は4代目ジェローム・デュポン氏です。

こちらの2本は40年以上の熟成品、一言で40年以上と申しますが彼らは自分が当主の時に造り上げた原酒の晴れの日を目にすることは中々出来ないのです。

祖父や父が大切に造り上げた原酒を自分の代で世に送り出し、そして自分が丹精込めて造った原酒を子や孫が世に送り出す。

日本人からすると気が遠くなるような時間感覚、作業を当たり前に家族で連綿と繰り返している凄い製品なのです。

それをしながらも世界に打って出て、今では世界中の高級レストランやバー、ホテルが取り扱っており、フランス国内ではタイユヴァンやトゥールダルジャンを始めとしてミシュラン3つ星レストランの半数以上がオンリスト、イギリスではハロッズやフォートナム&メイソンなども扱っています。

日本人のように相続税で三代後には財産無くなっちゃうとか考えてはやっていけません(笑)

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男爵のカルヴァドス・・・

原酒の厳選とそのブレンド比率はパトリック・ドゥ・ラドゥセット男爵によるものです。

このカルヴァドスは、連続式蒸留器(アルマニャックタイプ:alambic à Colonne)で蒸留し、まず新樽で熟成させてから古樽に移し替えてさらに熟成を行い、8年から15年熟成の原酒をブレンドしてつくられています。

非常に豊かな香り。

余韻は長くフルーティーで上品な樽香のバランスが絶妙な素晴らしい味わいの優良佳酒です。